2008年3月2日日曜日

“地域食”発掘の旅~沖縄編~

2/28-29に沖縄へ行き、一足早く“春”を感じてきました。
今回は、北谷町(ちゃたんちょう)主催の
市民向けの講演会で、
食育とスポーツ栄養のお話をしてきました。
講演会終了後、有志が集まり、
食べて・飲んで・語って楽しいひとときを過ごしました。

そして翌日は、北谷町役場で栄養士を務める
大城さんが、沖縄の食材や食文化を
“地元食のプロ”“家庭のプロ(主婦・母)”の視点で
案内してくださりました。
その一部をご紹介します。

おしゃれに盛り付けられたこの一品は、
『テビチー』つまり、豚足を煮込んだ料理です。
沖縄といえば、豚肉料理が有名ですよね。
市場にはたくさんの豚肉が並び、
豚の頭や顔、足、内臓の部分も販売されていました。
また、露店では野菜や果物などと一緒に
豚の皮を油で揚げたものがパック詰め(写真中央)で
販売されていました。
豚の顔や頭の部分は、茹でたものを細切りにして
和え物にして使うことが多いそうです。
すでに細切りしたものやピーナッツで和えものなども
真空パックで販売されていましたよ!
食感はコリコリしているそうです。
沖縄のおそばも特徴的ですよね!
スーパーに行っても、
日本そばの姿は殆ど見当たらず、
やきそばの麺のようなものが『沖縄そば』として
販売されています。
やきそばなどの中華麺と同様に“かんすい”が
入いっているので色は淡黄色。
麺と麺がくっつかないように油がかかっているので
食べる前に麺を茹でて油抜きしてから食します。
しか~し、最近は“面倒くさい、油は旨味”といって
油抜きせずに食べる方もいるらしく、
こうした積み重ねが高脂血症や肥満者増加にも
つながっているそうです。
ところで、上の写真にある2種類のそば。
どこが違うかわかりますか?
正解は、入っているお肉の部位の差です。
ちなみに『沖縄そば』は三枚肉(ばら肉)を、
『ソーキそば』はアバラ肉を
じっくり煮込んだものが入っています。
『チャンプルー』も沖縄料理として有名です。
今回はお麩入りの『麩チャンプルー』を頂きました。
沖縄では、“植物性たんぱく源”として
豆腐と並び、お麩をよく使うそうです。
スーパーや市場でも、
長い車麩が3本200円以下で販売されていました。
その他にも沖縄県魚のグルクン、
温暖な地域ならではのパパイヤ、マンゴー、
ドラゴンフルーツ、そして関東の“ぽんかん”に
似た柑橘系の“たんかん”、
野菜ではゴーヤやはんだま(つるむらさき似)など
沖縄県産の食材が所狭しと販売されていました。
また、スーパーなどでは、
1本(350ml)約30円の嗜好飲料や、
顔のサイズぐらい大きいメロンパンが
155円で販売されているなど、
所々にアメリカ的な部分も垣間見られました。
沖縄の食材や料理を拝見して感じたのが、
油脂を使った料理がかなり多く、
安価で砂糖などの甘味も摂り易い環境にある点です。
すなわち、各自がしっかりとコントロールしなければ
生活習慣病やメタボになりかねないと思いました。
北谷町役場の大城様をはじめ、スタッフのみなさん、
参加者の方々、どうもありがとうございました。

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